全日本選手権富士見レースレポート

大会名:第29回全日本マウンテンバイク選手権
期日:7月17日(日)
場所:長野県諏訪郡富士見町/富士見パノラマリゾート
天候:曇り後晴れ(ドライ、林の中はセミウエット)
周回数:スタートループ+6周(2.79km+4.6km×6周=30.39km)
順位:9位(71名出走/13名完走) +12:20
心拍:MAX177(98%) AV168(93%)

スタートループ 9:55 MAX175 AV166 MIN120
1周目 15:58 MAX177 AV171 MIN163
2周目 16:16 MAX177 AV170 MIN160
3周目 16:52 MAX176 AV169 MIN156
4周目 17:39 MAX173 AV166 MIN151
5周目 17:40 MAX174 AV166 MIN155
6周目 17:15 MAX176 AV169 MIN156


バイク:S-Woks Epic Carbon WC Mサイズ
フォーク:RockShox/SID WC 29 Bain 95mm travel (120psi)
リアショックユニット:FOX/Specializd remote Mini-Brain(190psi)
メインコンポーネント:SHIMANO XT
ホイール:PAX PROJECT
タイヤ :(F) A.DUGAST Fast Bird52 1.6ber (R)A.DUGAST Fast Bird52 1.6ber
グリップ:ESI Grips/Chunky Grips(ブラック)
シューズ:SIDI/DRAKO(ブラック)
ヘルメット:OGK/ZENARD(ポイントマットグリーン)
グローブ:OGK/PRG-5(ライトブルー)

コースプロフィール

同場所で5月に行われたコースとは取り回しが変わっている。
だが変わらず基本的に登りが多いレイアウトで、スタート直後ゲレンデを少し登り、シングルの下りをこなした後はコース最頂部までとにかく登っていく。
ゲレンデを横移動しながら登る箇所もあるが平坦区間は少なく、体感的にもずっと登っている。
コースの頂上付近は短いが斜度が急で根っこが多く滑りやすい登りのセクションがある。
下りは以前よりセクションが増え、ロックセクションが3箇所あり少し滑りやすいがそれよりもパンクの心配の方が大きい。


レースレポート

5月の3連戦から約1ヶ月半空いた今大会。
この3連戦は全くと言っていいほど良いところはなく、原因は大方わかっているがそれでもここまで落ちるかというのが本音。
そこからは仕切り直して練習を始め、1ヶ月半ミドル走をメインに自分の今出来る事を行い、調子のピークを全日本当日の14時半に合わせるように練習を行っていった。

レース前日の試走では足は重くもなくそこまで軽くもないといった印象。
1周ミスなく走れるラインを探すように試走をし、最後に行ったダッシュではかなり掛かりが良く調子はしっかりと合わせられたことを実感した。

当日の天候は小雨が降ったり止んだりと安定のしない天候。
滑りやすい箇所も多いので、タイヤの空気圧は自分ではかなり低めの前後1.6ber。
アップ時も足の回りが良い。ギアがいつもより2枚くらい軽いような感じだ。
気持ちも脚もむず痒く、早く走りたいと疼いている感覚。
エリートのスタートが近づくにつれて小雨も止み、とても蒸し蒸ししていて湿度も上がってきていた。
スタートは2列目左から2番目に並び、外側から上がっていくのをイメージし定刻14時半にスタート。

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Photo by Hidehiro Ito

足の掛かりは良くこれはいける!という感覚だったが、前が思っていたよりふさがっていてリズムを上げきれずにスタートループに入っていった。
体は一杯一杯ではなく良い意味での余裕を持ちながら6番手辺りを走っていたが、先頭の3人はパックでどんどんと離れていきそれには追いつけていないのでまだ一段階ここでの力の足りなさを感じる。
コース最頂部の登り区間では木の根で滑ってしまい、結果5周目までこのセクションは押していくことになってしまう。
この区間を乗るか押すかで体へのダメージも大きく、ここだけで10秒以上タイムが変わってしまうが、最初に失敗してしまったことにより失敗のイメージがついてしまいこのイメージを払拭することが出来なかった。

スタートループを5位で終え先頭グループとは離れてしまっているが、その後ろはまだ固まっている状態。
とにかくフォームを維持することを意識し、苦しくなってもフォームを崩さないことをこのレース中は頭に入れていた。
そのおかげでスタートループ後もリズムよくバイクを進ませることが出来ている。

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Photo by 春日部写真店


2周目も足の状態は良く5位をキープしたまま進んでいく。
4位の選手とは20秒程差が開いていて、ここで追いつけるか今のポジションで落ち着いてしまうかでこの後の展開が変わることはわかっているが前に追いつくことが出来ない。
抑えてはいないがという状態。
レースは後6周回。長丁場になるのは走る前からわかっている。
それで唯一心配なのがエネルギーの枯渇。どんな状況だろうと毎周必ずゼリーを摂り、当たり前だが水分も。
その重要な補給を行うフィードでは連携が上手くいき、どのような状況でも的確に対応してくれていた。
それに応えるためにももう一段階上げていかなくてはいけないが、次の周回で3人に抜かれ8位で3周目に入った。
コース最頂部の登り区間ではどうしても乗車することが出来ない。というよりも降りる前提で走ってしまっている自分が情けない。
4周目も8位でいくが前の周から若干感じていた足に力が入りにくくなってきているという状態。
これがここから顕著に出てきてしまい登りでもギアが1、2枚軽くなっていた。

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Photo by Tetsuya Ebina


ホームストレート後のジープロードの登りが一番感じ、地面に力が吸い取られているのではないかと思うくらい進まなくなっていた。
ラップタイム、心拍からもわかるように5周目6周目でかなり落ちてしまい登りもそうだが下りでもミスが目立つようになっていた。
そしてラストラップ。
今大会で10位までが貰えるUCIポイントだが、1ポイントでも持っていれば普段のレースで前の列に並ぶことができる。
これを目標に走っていないが、そのほんのわずかなポイントでも今の自分にとっては重要なもの。
だが今は9位。すぐ後ろに3人が迫ってきている。
ここで抜かれては何も意味がなくなるので意地と気持ちで漕いでいく。
応援を背に受け、そしてハイタッチをしながらなんとか9位でゴール。

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Photo by Hidehiro Ito

結果は9位。これで今年の全日本が終わりました。
本当にたくさんの応援ありがとうございました。