スイス遠征。

さて、スイスに遠征してから早1ヶ月が過ぎようとしています。

何か今後に役立たせる為、誰かの役に立てばというのもあり何かの媒体に残そう残そうとして早1ヶ月。

全日本があったりサマーキャンプがあったり色々ありましたがやっと落ち着いて書ける時間がきたので書こうかと思います。

普段のレースレポートとは違い、写真は少なく何があったかどうしたかを長々と書くので時間がある時にでも読んでみて下さい。

書く内容は6月7月のことになるのでこの時期以降になると値段等変わっている事もあるのでご了承下さい。

 

まずどうしてわざわざスイスまで行ったか。

A.行ってみたかったから。

ただそれだけです。と言っても他にも理由はあり、世界のレースは、世界のコースがと言っていてるのにまだW杯等本場ヨーロッパのレースを見た事も肌で感じた事がなかったから。

只今完全に伸び悩み、というか気持ちも底に沈んでいて何かきっかけや掴める事はないかと。

行けばどうにかなるという安易な考えをする程安易ではないですが違う空気を吸ってみたかった、そして今後に生かせる事はないかなど理由は色々でした。

 

幸平さんに誘って頂き、そこからは色々と動き、UCIライセンスをとったりレンタカーを予約したり宿を調べに調べたり。

滞在は幸平さんが住んでいるスイスのブリッサーゴを目安にしその周辺30kmの宿という宿をブッキングドットコムを使いしらみ潰しに探しました。

ただ見つからない。そして安くない。

短期間なら沢山宿はあるが1ヶ月という長期になると本当になくなり、バカンス時期ということもありイタリア側でももちろん探したがあってもとっても山の上だったり、スイス側では1ヶ月100万円だったり。

笑えてくるような宿も多かったです。

何となく違う国を探したり、トルコは3食付きで本当に安かった。

イタリアもスイスに近くなければ大分安くなり。

色々と探した中には1軒家を借りられる所もあり、人数が揃えば自炊はもちろん相当快適に過ごせそうなところもありました。

結局は幸平さんの住んでいる大家さんの繋がりでアパートの1室を借りられることになり一件落着でおさまりました。

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この黄色い建物の向かいの1部屋でした。

1K?の台所、トイレ、シャワー、共同の洗濯機乾燥機付き。過ごすには何も問題はなかったです。

唯一あるとしたら換気扇が欲しかった。

ちなみに1ヶ月1100スイスフラン

日本円にして12万5千円程度。

バカンス時期なので高かったですが、中盤過ぎから2人になったので少しは安く出来ました。

1箇所に拠点を置いて移動をせず1ヶ月過ごせるというストレスの無さはお金を多少払ってでも得た方がいいと感じたこと。

ですが人数もいたり、もちろんスイスでなければもっと費用を抑える事は出来ます。

 

移動についてですが。

今回はカタール航空を使い、成田発ドバイ経由ミラノマルペンサ着で67,052円でした。

安かったです。

直行便では安かったらアリタリア-イタリア航空で往復で10万円を切ってきて、片道13時間くらいで行けると思います。

乗り継ぎがあると、自分で今回成田からドバイまで11時間。乗り継ぎが4時間でドバイからミラノで6時間半。

こんな感じでした。

荷物はカタール航空だと、合計で30kgまでというのはありますが3辺の合計300cm以内の荷物であればいくつでもよいと言っていました。

なので大抵の自転車を入れる箱はOKだと思います。

ですが手荷物は大抵10kgまでですが、カタール航空は7kgまでになっているのでお気をつけを。

他の航空会社だとJALはかなり自転車に優しく3辺203cm23kgが2つまで。

ANAも良いと聞いた事があるがしっかりと調べた事がないので書くのはやめときます。

その他の航空会社も自転車に対して優しいところはあるかと思います。

 

レンタカーはFiatのQuboを借り、16日間で保険込み運転手2人で67,513円。

後部座席を倒しフロントホイールを外せば自転車は3台は余裕で積める広さで快適に走れました。

スイスはガソリンは安く高速も年間40スイスフラン(4500円程度)を1度支払いその時貰うシールをフロントガラスに貼れば乗り放題です。

ETCもなく制限速度は120kmが殆どなのでスムーズに走れます。

ですが移動式のオービスも多く、街中でも1kmでも超えてれば違反になり当たり前の事ですが厳しいです。

 

通信について。

海外は大抵のカフェ等にはWifiが飛んでいますが外に出てしまうと不便な事も多いです。

なので今回はシムフリーの携帯に日本でシムを買い使いました。

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今回とても助かり重宝したThreeというメーカーのシム。

イギリスの通信会社のシムですがヨーロッパは42ヶ国、他アメリカやオーストラリア等でも使用出来、会社があるイギリス内では通信し放題。

1GB、3GB、12GBの3種類?あり、イギリス以外だと1GBは1ヶ月。3GB、12GBは2ヶ月間使用出来12GBで5500円位でした。

どの大きさのシムにも対応していて、自分はイタリアに着いてシムを入れ替えちょこっと操作した数分後には電波を拾い使用する事ができました。

そこからスイスに移動しても数分でスイスの電波を拾い、サクサクに動く!とまではいかないですがストレスなく使用できました。

どこでも携帯が使えるというのはとても助かり、12GBあればよっぽどでなければ充分です。

そして別で支払えば電話も出来ると思います。

もしかしたらこのシムの情報はどこか違うかもしれないですがご了承を。

 

今回のレースはスイスカップとアルゴビアフィッシャーカップの2種類出場し、どちらもスイス国内で年間を通しシリーズ戦を行なっています。

スイスカップの方はUCIのHCクラスからクラス2まであり、アルゴビアフィッシャーカップは1番高くてクラス1、UCIではないレースもありました。

どちらも選手のレベルも高く、コースもテクニカルな所が多かったです。

W杯でなければ個人で申し込み出来、この2つのレースは日本にいる時にサイトから申し込みをし、参加費は大体5000円位でカードがあれば基本支払いが出来ました。

スイス国内に入れば日帰りでUCIのレースに出れるのは色々な意味で大きいです。

W杯にも出るつもりで動いていましたがそこはポイントが足らず観戦になってしまったのは非常に残念でしたが見れただけでも得られる事は多かったです。

 

レースに行った時の宿は基本的に自炊。

B&Bタイプが多く、ベッド&ブレックファーストの略で寝る所と朝ご飯があるよという感じです。

台所も大体あります。

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最初に泊まった宿はとっても快適で自分で調整できる自炊タイプは良かったです。

というか外食なんてしたら4、5千円なんて簡単に掛かるここスイス。

外食でスイスの物価の高さは実感出来ました。

ボタン電池1つで600円とかしていて心拍計の電池が切れないかヒヤヒヤしていましたね。

台所がない時は弁当を作り持っていったりしていました。

自炊をすれば日本と変わらず、食材によっては日本より安かったです。

 

大会ではEバイクとスコットの多さには毎回驚きが。

W杯での試乗コーナーではEバイクの人気がありEバイクのレースもあったり。

そして皆んなのヒーローニノシュルター選手の出身ここスイスではジュニアやアマチュアのスコットのフルサス率の高さといったら。

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目の前は大体スコットです。

スコットブースもど真ん中で大きかったです。

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そしてゼッケン33番はフォンタナさん。

筋肉隆々でしたね。

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そしてこちらは幸平さんとヴィクターコレツキー?選手とニノ選手のコーチ。

を盗撮。

基本コーチもメカニックなども自転車に乗っています。

レースの方はエリートレース直前に土砂降りになり、ツルッツルの路面が出来上がってからレースがスタート。

皆んなツルッツルですが速い人は速い。

ニノ選手が通る度に応援は怒号のように鳴り響き、周りの声は聞こえないです。

レッドブルTVではそこの音は小さくされていますが、実際はうるさいレベルです。

そんな中でも勝つというのはやはりヒーロー。

スイスの街中でもカードの広告の看板にヨランダナフ選手と共に出ていて、MTBのみならず国の中でも有名みたいです。

 

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fullgasmtb。良いです。

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XCでは日本で唯一参戦の山本幸平さん。

Nchの大きさはとても感じますね。

 

と、いうことで長々長々と脈絡なく書きましたが大体はこんな内容でした。

もっと色々ありますが脈絡無さすぎなのでここら辺で。

こんな感じの事であればいつでもお話し出来ます。

残念ながら本当にこんな感じですが。

 

スイスには行って本当に良かったです。

そしてスイスのMTBの環境は抜群に良いです。

MTBというより自転車に対しての。

やはりヨーロッパには文化として自転車が根付いているのだと。

トレイルもそこら中にあり、優しいのから酷いのまで。

数回の前転で済んだのは不幸中の幸い。

 

様々な違い、を実際に感じどこから手をつければいいのかというところですが何も知らないのと行って知っているとの違いは大きいです。

行くのは簡単。時間とお金があれば簡単に行けるこの世の中。

大切なのはその後。

実際に飛び込んでみて得た生の情報をどう生かすか。

 

18歳からMTBを始めて早丸7年が経つ。

どうやったって昔の様々な体制や物事が変わらないのは当たり前。

ならばこれからを変えればいいだけである。

誰にだってそれは出来るし勿論自分にも。

今の生き甲斐であるMTB

そして自分ももうあっという間の25歳。

オリンピックは東京もやってくるがその後もすぐにやってくる。

自分に対しては勿論、その下にいる世代。下はジュニアやユース、勿論小学生も。

いきなり海外に行け!という事ではないが今MTBに乗っている子達が今後も続けたい、やりたいと思えるように動いていこうかと思います。

サマーキャンプや全国ユース大会を見ているとそれはそれで良いですが、一時の思い出になってしまうのはとても残念なので何か出来ることを。

ポエムみたいになっていますがこんな感じです。

 

最後に1つ言える事がある。

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ティラミスメッチャ美味かった。