スイスカップinグラニヘン レースレポート

大会名:PROFFIX Swiss Bike Cup 2017
期日:6月11日(日)
場所:スイス/グラニヘン
天候:晴れ(ドライ)
周回数:6周(3.8km×6周=22.8km)
時間:50分41秒
順位:39位(40名出走/31名完走) -3Lap
心拍:MAX174 AV165
パワー:NP308w
1周目 15分50秒 MAX172 AV164 NP372w
2周目 17分17秒 MAX174 AV166 NP264w
3周目 17分30秒 MAX171 AV163 NP262w
バイク:S-Woks Epic Carbon WC Mサイズ
フォーク:RockShox/SID WC 29 Bain 95mm travel (110psi)
リアショックユニット:FOX/Specializd remote Mini-Brain(180psi)
メインコンポーネント:SHIMANO XT
タイヤ :(F) Specializd FASTTRAK 1.7ber
(R)Specializd FASTTRAK 1.7ber
ヘルメット:OGKKABUTO/ZENARD(アクトイエロー)
グローブ:OGKKABUTO/PRG-5(レッド)

レースレポート
どこから書けばというとこだがどういったレースだったか書いていこうと思う。
拠点にしているスイス、ブリッサゴから北に240km程行ったところにあるグラニヘンという町で今回のレースは行われた。
ドイツとの国境の近いこの町はどことなくドイツの雰囲気がある町並みである。
宿の奥さんも基本ドイツ語で、英語が少し出来るくらいで、国に囲まれてるスイスは国境が近いとこういうことになるのかと実感した。

レースの方はUCIのHCクラス。
カテゴリーでいくと世界選手権、W杯に次いでこのHCクラスになり、もちろん自分がこのクラスを走るのは初めてだ。
周りを見ると世界チャンピオンやW杯ではトップ10に入る選手が何人もいて、とてつもなくレベルが高いのは十二分にわかった、というかわかっていた。

コースはスタート直後アスファルトの緩い登りが600〜700mあり、時間にして2分程度。
そこからはシングルに入り、シングル内は基本根っこ。
速く走れば根っこの上を通過するので問題はない。
だが遅ければ根っこを一つ一つひろってしまいより遅くなる。
その後は採石場区間に入り、ハンドルが少しとられる位の砂利の下りをこなした後は、また根っこのシングルを走り中盤に入っていく。
中盤はまた採石場になり、そこは登り区間
登りきった後は朽木山の最後のスラローム区間と同じようなスラロームを下っていく。
後半は山の中に入り、丸太を越えたり、ジャンプを跳んだり、下りはやはり根っこが多い。
そして最後は会場に戻り1周となる。
大雑把であるがコースの概要である。
1周はトップで13分台の予定。
周回数は7周の予定だったがレース前に6周に減らされた。

レースはUCIランキング順に並び、自分は40人中36番目に呼ばれ、後ろから2列目中央に並んだ。

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MCがスタート15秒前まで盛り上げてレースは始まった。
ぎゅうぎゅうに詰めている為合図から一瞬の間があったが問題なくスタートは出来た。スタートからは思ったよりスピードは速くなく、普通位であったが、道幅一杯に前は広がっているため前に出る事が出来ない。
大体1分間体重の9〜10倍程度出せるなら対応出来る位だと思う。
だがそこから前に出たければ登り切りまで2分9倍程度は必要だろう。
そこからシングルに入ったが、後ろが殆んどいない。
少しシングル内で詰まるが、立往生とまではいかないくらい。
コースの先が見えた時には先頭集団は遥か彼方に見えている。
まだ周りは集団を保っている状態ではあるが、兎に角足が熱い。
乳酸である。
ワットやスピードという数値では表せないようなものがレースではあり、それがこのレースではとても高い。

一人また一人と抜かれ、ほぼ最後尾になり先頭とは3分程離されて2周目に入った。
この2周目直後のアスファルトの登りが、自分でもどうしようもない位スピードが落ち、足が動いてくれない。
心肺より足がやられて、全くこのレースの強度に対応出来ていないのが目に見えて身体で感じている。
だからと言って1周目を抑えればいいかとなるが、そんな事したら全くレースにならない。
とても高い次元なら別だが、一定に走るや後半追い上げなどこの場では意味が全くないというのが嫌という程痛感した。
少しでも、ほんの少しでも気を抜いたり落ち着いたら直ぐ前と差が開き、そこに入られるか埋められない差になり、先頭とはより差が広がる事になる。
そんなレースをジュニアからして、ちなみに今回のジュニアのレースは120名ほどいた。
そして淘汰されたピラミッドの頂点がこのエリートクラスなので速いのは当たり前。
これがヨーロッパのレースだと身をもって感じた。
話しがそれたが2周目からは前に見える1人の選手と走る事になる。
スピードは速くない。
だが自分もやられて全く速くない。
後で見てもワットが極端に落ちていて、それによりバイクを進ませる事が出来ていなく、斜度や路面にやられてしまっている。
このバイクを前に進ませるという単純だが必要なものがもう3段階くらい上げねばならない。
そこにはメンタル面も関わり、苦しい中でも常に前にプッシュし続ける度胸が必要になる。
簡単な事だが、これが一番出来ていないのは自分が一番よくわかっている。
そして殆んど1人で走っている事により、よりペースが落ちている。 

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そんな状態でも「アレッアレッ」などコース脇にいる老若男女、小さい子供も応援してくれている。
これはレースであり言い方は違うがショーであるのだ。
そのレースは4周目に入る手前で降ろされ、-3Lap39位でヨーロッパの初レースは終わった。

苦しい、兎に角苦しい。
常にそんな状態のレースをしたのはいつ振りかと思うレースであった。
そして自分の求めているものを実感出来たが、その分その高さも痛感した。
だがそれに立ち向かいたいのでこの後のレースに向けて練習していく。
応援の程宜しくお願いします。